家事や育児から病気の看病まで…。
日常の“困った”をシェアして快適に
女性が家事の全てを担う時代は終わり、複数人で分担するのがスタンダートに。そこで、両親と同居することによって、一人ひとりの負担が軽減されます。例えば、平日のご飯作りは親世帯、週末は子世帯が担当。庭の手入れは親世帯、重い荷物の運搬は子世帯と、それぞれの得手不得手を補うように分担できればベストです。
共働きが増えている昨今、保育園への送迎や、学校からの帰宅後に親世帯に見てもらえることは大きなメリット。帰宅した際「おかえりなさい」と言ってくれる相手がいることは子どもにとって安心につながります。また、祖父母と触れ合うことで、礼儀正しく、お年寄りに優しく接することができるなど、良い影響ばかりです。
日用品の買い出しや、不在時の宅配便の受け取りなど、ちょっとしたことでも後回しにしてしまうと面倒な仕事。そんな些細な「名もなき家事」を、お互いに依頼することが可能です。小さな作業をシェアすることで、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ…」というストレスも軽減されます。
「夏休みは家族旅行に行きたい」、「定年後、ゆっくり旅を楽しみたい」。そんなときは相手世帯に家のことやペットのお世話を頼めば、安心して長期旅行が可能です。また、二世帯住宅は、常に誰かが家にいることが多いという点から、空き巣の被害に遭いにくく、被害に遭う確率は単世帯の約半分とも言われています。
子どもの急な発熱に新米ママは慌ててしまいがち。そんなとき子育ての先輩である親世帯が近くにいれば、適切なアドバイスを受けられ、安心して対応できます。また、自分自身が体調を崩したときや、万が一入院したときにも、相手世帯に家事を頼んで身体を休めることも可能です。病人のお世話を分担できるのもポイント。
「身体が動かせるうちはできるだけ自宅で暮らしたい」。そんな思いを抱く親世帯は多いものです。子世帯が近くにいることで、病院に送迎してもらうなど、安心して加齢期を過ごすことができます。また、いざ訪問介護を受けるとなったとき、面倒な書類の手続きを子世帯に手助けしてもらえるのも安心です。